コウノドリは人物描写が微妙だと思った。
どうもNITARIです。
シーズン1の四宮先生の素敵さときたら尋常じゃなかった。
しかしコウノドリの魅力は四宮先生のみにあらず、出産や育児という社会問題に真っ向から挑んだ意欲作でもあります。
そんなわけで楽しく毎回拝見していたのですが最近になって人物描写がどうも甘いぞ、と思うようになってきました。
「育児」「出産」っていう問題には非常にコレクトした作品で、言っている事が社会的にみておかしい、ということは特にないんだけど、どうも登場人物も話の内容もお利口さん過ぎて面白くない。
なんというか、結局は本人たちや先生たちの人情に頼った結論になってるのがどうも面白くない。
夫たちはそんなに聞き分けいいか?と思うし、出てる人が皆そんな感じなんですよね。予定調和。
別にスペクタクルでサスペンスフルな作品にしてもらう必要はなく、言いたいのはそう言うことではないんだけど、なんかもっと本質的に社会問題を取り上げてほしい。
ようは、出産や育児の考え方や知識としては万全の準備が整っているのに、伝える手段が甘いぞ、ということなのだ。
あと、舞台の病院まぁまぁの制度でブラックな感じも気になる。
研修医が定時で上がろうとするのを怒るシーンがあったけど、現代だったらそういう描写ももっと別の切り口があったはず。
表現が古い。
とくに、産科をなめてるってことで産科医の一人がその研修医をひっぱたいたシーンは、その一撃で研修医が目覚めるみたいな描きかたになってたけどだいぶパワハラですよね。
ハラスメント問題やポリティカルコレクトネスをドラマに取り入れるとつまんなくなるっていう人いるけどそれは嘘で、むしろそれをうまく利用すれば「ゆとりですがなにか」みたいな社会派ドラマの傑作が生まれる。
そーゆーことなんだよ。